喫茶去~きものサロン~ 愛しのエリィ~半衿の障壁

愛しのエリィ~半衿の障壁

ようこそ、葵です。

着物のしきたりにおいて、半衿の扱いは厳密です。
お着物自体は、時代と状況によって変わっていくものと理解を示してくださる方々も、半衿は最後の砦とばかりにその使い分けには高い障壁を築いていらっしゃるように感じます。

わたし自身も、「自分の為に着る着物のしきたりは自分で決める!」と言ってはいても、他の方の目が気にならないかと聞かれれば、気になります(>_<)
ましてや、公的なシチュエーションでは・・・


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大学の卒業式に振袖で出席されるお嬢さんのお着付けをさせていただいた時に、自分ではお客様のお好みに100パーセト添う着付けを目指しているつもりでいましたが、実は自分の固定観念や価値観を捨て切れていないことに気づかせていただきました。

そのお嬢さんの長襦袢には、すでに白の半衿がついていました。
お持物の中には三日月と光る瞳のネコが刺繍されている黒の半衿も入っていました。
しかし、卒業式ということもあって、その白い半衿の上から黒の半衿を付けることになるとは思いもしないことでした。
・・・・

ご希望は、上前のネコちゃんは見えるように、下前のネコちゃんは、目とみみが見えるようにされたいとのこと・・・
ご希望に添うと、衿合わせも通常の振袖の合わせとはかなり違ってきます。

お嬢さんは、ご自分の中でイメージができあがっていらっしゃるとこの時点で気づきましたので、その後はご希望をひとつひとつ聞きながら進めていきました。
しっかりと、ご自分のイメージをご説明される聡明なお嬢さん。
心配は不要なものでした。
笑顔で喜びを表してくださったお嬢さんの振袖姿は、とてもすてきでした。

大学の入学式には、皆さん黒のスーツで厳粛に・・・臨まれていることでしょう。
卒業式は、社会への門出です。
卒業式では、喜びを個性的に、そして華やかに迎えていただきたい♪
一枚の半衿から、新しい感覚の振袖の魅力に目覚めさせていただいた出来事でした。

着物には、制限の中に生まれるからこその美しさがあります。
しかし、その制限(しきたり)に囚われてしまうと、着物を遠ざけてしまいます。
その障壁を取り除くことができれば、新しい感性を持ったお若い方がもっとお着物を好きになり、楽しむことができると思います。

半衿は、自己表現の第一歩。
個性的なコーディネイトも、そこに「想い」があればその着物姿は美しい(*^_^*)

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